もちろんケースバイケースではありますが。
調停に関しては、弁護士をお願いしなくても大丈夫な場合も多いと感じました。
お願いした方が良いと思われるのは…
1. 状況を冷静に客観的にまとめることができない
2. 夫と同じ建物に居ることも耐えられない
3. 押しが弱いし、どうしても不安だ!
といった場合でしょうか。
(もちろん金銭的に余裕がある場合は、依頼してしまった方が絶対に精神的に楽ですし、結果も望ましいものになる確率が上がるでしょうから考えるまでも無いですが。)
1. 状況を客観的にまとめることができない場合
口下手なことはそんなに心配しなくても良いと思います。私も説明下手ですし、うまく言えなかったりしますが、事前に状況や希望は紙にまとめておいたり、それを提出したりすることもできます。
調停委員さんも慣れていらっしゃるので、上手く話を聞き出してくださいます。
ただ、どうしても自分でも混乱してしまう、とか冷静に落ち着いて話ができる段階でないという場合は、第三者(弁護士)に入ってもらった方が良いかもしれません。
2. 夫と同じ建物に居ることも耐えられない場合
申立の際に裁判所に提出する書類の中に、DVの状況や相手の行動予測(暴れだしたりするかもしれない、追いかけてくるかもしれない)などを記載する部分があります。これに正直に書いておけば、裁判所で顔を合わさないように配慮頂けますし、帰る時間もずれるように調整し、出口まで調停委員さんが同行してくださったりします。不安な場合は正直に伝えれば大丈夫です。
それでも帰りは毎回緊張していましたが。駅まで戻る途中に夫のものと似た車が通ると心拍数が跳ね上がります…^^;
配慮して頂けるのはもちろん裁判所の中だけの話なので、行き帰りも含めて不安が大きい場合は、弁護士さんが同行しているだけで安心感が全く違うので依頼する方が良いと言えますね。
3. 押しが弱いし、どうしても不安だ!という場合
これは調停委員さんとの相性もあるとは思うのですが・・・。私は完全に「押しが弱いタイプ」で、流されて流されて生きてきましたが、今回の調停は特に問題ありませんでした。不安はもちろんありましたが、弁護士さんとの相談で、「自分はおかしなことは言っていない、正当な主張をしているだけだ」ということは確認できていましたし、 調停の場でも「流されて不本意な決断をした」ということはありませんでした。
もちろん決断しなくてはいけないことが何度かあり、その場で決められないことは多々あったのですが、「今、こう思っているけどもう少し考えたい」という話で、調停が終わってから弁護士や家族と相談することもできました。
それでもやはり不安だ、という気持ちが拭えない場合は、精神衛生のためにも依頼した方が良いでしょうね。
代理をお願いしないとどうなるの?
私は弁護士と代理契約はせずに、都度相談だけしに行っていました。同じ弁護士さんなので、また1から説明する必要はありません。調停が始まる前と、始まってから2度の計3回でしょうか。
そのうち最初の1回は無料相談でしたし、きちんと要点や疑問点をまとめて相談に行けば、1回あたり大抵30分~1時間の相談で疑問は解決するので、「数千円の相談料 × 相談回数」で済みます。
また、離婚に力を入れている弁護士事務所であれば、代理契約の一歩手前ともいえる「サポートプラン」を用意してくれているところもあります。これは、協議や調停に代理で対応(同行したり書類を作ったり)はしないものの、電話やメールも含めた相談に随時対応してもらえる、というプランです。
「基本的に自分で対応するが進め方などは相談する」という意味では、私がした「都度相談」と同じなのですが、都度相談の場合はメールや電話では相談できないことが多いですし、相談の度に費用がかかったり、同じ担当者に対応してもらえなかったりというデメリットもあります。対してサポートプランは数ヶ月で数万円といった設定が多く、基本的に同じ担当者が対応してくれるので、何度も細かく相談したい場合は、都度相談(5,000円/30分など)を何度もするよりもお得ですし、心強いかと思います。
どうしても代理契約は数十万円かかってくるので、そこまではなかなか…という時には丁度良いですね。
普通に暮らしてるとなかなか関わることのない裁判所や弁護士事務所。
敷居は高いですが、入ってみるとなんてこともなく、「あぁ、こんなにたくさんの人が問題に直面しているのだなぁ」と妙な感慨にふけってしまいます。
どこかの誰かの、不安な気持ちが少しでも和らいだらいいなぁと思いつつ、思い出したことを記録しておきます。
コメント